こんばんは。タッツーです。

さて今回は先日紅い閃光に登場したサポートサカキの計画(XY8)を考察していこうと思います。まずはテキストの確認です。

サカキの計画:サポート
このカードは、2つの効果から1つを選んで使う。
◆自分の手札が5枚になるように、山札を引く。
◆この番、自分のポケモンが使うワザの、相手のバトルポケモンへのダメージは「+20」される。
サポートは、自分の番に1枚しか使えない。

ドロー効果と攻撃力アップ効果より1つを選択して使用するカードです。良く言えば汎用性が高く、悪く言えば器用貧乏です。今回はこのサカキの計画と相性の良いデッキはどんなデッキかということを考えていきたいと思います。

Chapter.1 ドローカードとして
まず、誰でも思いつくのがBWシリーズのお手軽手札増強サポートベルと同じような使い方です。
この使い方の利点はプラターヌ博士と違い既存の手札をトラッシュしたり、オダマキ博士やサナのように手札を交換する必要がないことです。このことから一見ふしぎなアメや1進化カードなど次ターンに手札に持っていたいカードが多い進化デッキと相性が良いように見えます。
しかし、ここで大きな問題が1つ。サカキの計画は最大ドロー枚数が5枚という点です。手札がこのカードのみの場合には5枚のカードをドローすることが出来ますが、手札に保持しているカードが増えれば増える程ドローの枚数が少なくなります。結果手札がサカキの計画含め3枚以下の時でなければドローカードとしてはティエルノの下位互換になってしまいます。狙って5枚のドローを行おうと手札をこのカードのみにした場合はマツブサの隠し玉・アオギリの切り札の下位互換です。また、BWレギュで仕様する場合にはグッズのじてんしゃ、XYレギュでもオクタン(XY8)という強力なライバルがいます。
意外に5枚という枚数はコンボを成立させようとするには少なく、初手でダブつくことも多いためドローカードとしての性能は悪いとしか言いようがありません。2進化デッキでもティエルノの方が有用なケースが多いです。よくデッキに入れるドローサポートカードの枚数を論じることは多いですが、この時サカキの計画を枚数に含めるかと聞かれれば、含めないが正解ではないかと思います。
以上のことからドロー効果は緊急避難的な意味合いが強く、単純にドローカードの枚数を増やしたいだけならサカキの計画よりも有用なカード多いといえます。

Chapter.2 攻撃力増強カードとして
続いて2番目の効果は攻撃力の増強です。+20という値は優秀ですが、強力なライバルが存在します。みんな大好きちからのハチマキです。
こちらはつけているポケモンのみという制約がありますが半永久的に攻撃力を上げられ、且つサポートの権利を失わないという利点があります。
サカキの計画はこのハチマキに対して重ねがけが可能という利点がありますが、そもそも打点を+40もしなければならないような状況というのは構築の段階で無理があるとしか言いようがありません。打点を40上げるということはそもそも元の攻撃力が高いカードを使った方が良い状況といえるからです。
無論ダメ押しの一撃や相手の虚を突く攻撃が出来ることは十二分に魅力的ですが、それを狙うにはバトルサーチャーでのサーチや、そこに行くまでの場の調整といった御膳立てが必要です。
そこを考えるとどんなデッキにも考えなしに突っ込むのは賢明ではなく、BRAKE進化したゾロアーク(XY8・HP140)やゲンガー(XY8・HP130)など流行りそうな中HPポケモンへ今一歩攻撃力が足りないポケモンを主軸とするデッキやちからのハチマキ以外を持たせたいポケモンが主軸になるようなデッキ(ダブルタイプゴルーグXY7やMヘルガーEX・XY8など)に採用するのがよいだろう。

Chapter.3 総合的に相性の良いデッキ
基本的には2番目の効果攻撃力アップをメインに使用することを念頭に手札にカードが貯まりにくいデッキにおいて真価を発揮するといえる。
攻撃力をアップさせたいがちからのハチマキをつけられないデッキには各種M進化デッキ(特に中打点のMライボルト・XY4、Mジュカイン・XY7、Mヘルガー)やきあいのタスキを使いたい闘タイプデッキ(ダブルタイプゴルーグ、Ω連打チャーレム・XY5)などが挙げられる。
手札にカードが貯まりにくいデッキとしては手札から複数のエネルギーを要求されるジバコイル(XY8)、MジュカインEX、各種αグロウ等が挙げられる。また多くのグッズに依存するXY6中心のデッキや夜の行進も候補に上がるかもしれない。
これら双方にあてはまるデッキとしてはMジュカインEXデッキやライチュウ(XY1)等が挙げられる。

結論としてサカキの計画は2つの効果を持つ分、個々の効果を参照した場合には一般のサポートに比べ効果に物足りなさを覚える。よって、2つの効果を状況に選んで使用できるデッキに使用することが最もカードを有効に使用したことになるだろう。

本考察は一意見であり、登場後間もないカードに対する考察であるため、今後筆者の中でもカードの評価が変わることが考えられます。参考程度に捉えて頂けると幸いです。

コメント

つばP(つばさパパ)
2015年9月29日18:55

勝手なお願いです。

考察で読んでみたい事

ポケモンを持ってくるサポートの比較。

トロバ
ポケモンだいすきクラブ
コルニ
ナギ
アスナ
化石研究員

特にだいすきクラブ、アスナ、トロバの比較

ピーナッツ
2015年9月29日21:59

こんばんは。
自分は単純に、便利なサポートが増えたとしか思っていませんでした。
勉強になります。

nophoto
名無し
2015年9月30日1:47

2コ玉二枚のMM2YでMライボとガリョウテンセイレック、2コ玉MM2Y自身が
サカキで一撃圏内に入るので何気に必須だと思います
210に届く190ダメ、230に足りない220ダメという珍しい打点ラインを持つMM2Yの為のサポだと感じました

タッツー
2015年9月30日7:00

>>つばさパパさん
つばさパパさんの御所望とあらば書かない訳には参りません(笑)
私見になりますが、次の記事でお目汚しいたします。

>>ピーナッツさん
便利なサポートであることは確かですよ^^
ただ、考えなしに突っ込んで強いサポートではないのでデッキの構築段階からの考察が必要ということです。参考になれば幸いです。

>>名無しさん
特にBRAKE進化のポケモンに対して必要になる中打点にばかり注目していましたが、MミュウツーEXもハチマキがつけにくく打点が欲しいポケモンですね。勉強させていただきました。

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